「韓国キラー=佐々木みき」の方程式は崩れたのか?

第2セット24-22、まだなんとか日本がセットポイントを持っていたこの局面で、韓国の渾身のブロックが、アタッカー佐々木*1の顔面を弾き飛ばした。よろけ倒れて手を付く佐々木。再びセンターを大村から杉山に戻すも、この一撃以降、第3セットが終わるまで、日本に流れが留まることはなくなった。
「佐々木の神通力が失せた」と揶揄することは簡単だ。だけどこれは予想でき、避けうる事態だった。ここ数試合の日韓戦ですっかり韓国キラーとしての名を定着させていた佐々木。決して体調が本調子でなかった先のワールドグランプリですら、佐々木のクロスに韓国はやられっぱなしだった。というより、「佐々木が出てきたぞ」という畏怖感でやられてたように見えた。今日はどのタイムアウトでも、韓国サイドでは監督も選手も口々に「ササキ、ササキ」と言っていた。あんまりにも意識され過ぎていた。韓国チームだけではなく、私達観客も、そしておそらく全日本女子チームも。
あのワンプレー直前のク・ミンジョンの顔つきが素晴らしかった。日本コート全体を見渡す眼。彼女だって復活したキャプテン。しかも韓国選手団の旗手。同じエースナンバーの4番。敵ながらピリっときた。そしてあのプレー。この局面で日本が、最後には佐々木で勝ちに来ることは、完全に読み切られていた。
たらればを言ってもしょうがない。他にも負けた要因はいくつもみえみえだし、ここで挙げることはできる。でも、誰が戦犯だなんて、私は言いたくない。
ただ私は、
佐々木みきのせいで負けた」
と言われたくないだけだ。




長文ハズカチィ

*1:敢えてコートネームを使わないでみる