スポーツナビ:メダルへの道遠のく 女子バレー韓国にストレート負け

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/volley/athens/column/200408/at00002079.html
誰もを(監督すらも)責めてはいないところに同調します。

てかね、オリンピックに照準を合わせて全体を調整してきた韓国が偉かったんだよ。たとえ自国開催ワールドグランプリで負けを喫してもね。その負けも、決してみっともない負けではなかった。ワールドカップで、ここのところの世界舞台では死に体と思われていた日本に競り負けて、OQTで生まれ変わった日本に冷水浴びせかけられたように負けてしかも目の前でオリンピック出場を祝って大はしゃぎされて(<その展開は予想はしてただろうけど辛いよね)、それでワールドグランプリでも負けて。だけど日本が「打倒韓国!」「苦手意識を克服」ってやってきてワールドカップでレオが壁を打ち抜いたように、今の韓国だって以前よりチームが弱体化してるのを分かって先々を見据えてきたに決まってる。それが世界のメインストリームの端っこでも生き残ってきた韓国の芯の強さなんじゃないかな。昨日の試合の前なんて、大林が韓国の練習場に行ったら快く練習を見せてくれて、しかもその練習そのまんまのフォーメーションで試合したらしいよ。って実況中に言ってたよ。てか、因縁のライバル扱いの国の練習場にしかもこんなときに行っちゃうこのひとのセンスをかなり疑う。

結局日本はOQTにピークがきた、と。意図的じゃないにせよ。「とりあえずアテネへだけは絶対に」、だなんてJVAがそんなところを目標にするから、「目標はそんなところではなくアテネでのメダル」と柳本が口ではいくら宣言したって、普通にさえやれば通過だけなら余裕と分かってるOQTに無駄に集中しちゃうのはしょうがないよね。ムーブメント起こすとか言っちゃってさ。もともと周囲の期待という重荷を(別に誰もそんなに負えなんて言ってないのに)背負いやすい目標完遂型うつ体質なんだから柳本は。そこで目標を達成してしまって、本来の到着点を見失ってた。モントルーからワールドグランプリへの迷走はそこでしょ。

昨日の第2セットなんて、今回のOQT前後からさんざん見せられてきた「シドニー行きを断たれた悪夢のクロアチア戦」そのまんまの展開かと。シドニーに行けなかった呪縛があんまりに深すぎたね。...あ、これ以上はこの話はもうしないことにしよう。

でもレオは「アテネで金♪」って宣言して最初からオリンピックを照準にしてたし実際体調のどん底ジャカルタラウンドからちゃんと調子を「いつも通りに」戻して来た。そこが素晴らしいのよ。あえてここで久々に「孤高の天才アタッカー・佐々木みき」ってキャッチフレーズを持ってきちゃうよ。ただねぇ、バレーボールってのはねぇ、自分だけが万全の調整をすれば結果はついてくる個人競技と違う上、自滅だけで負けうるネットスポーツでもあり、さらに仲間うちでのボールのやり取りで点を落としてしまうという唯一の団体球技なんだよねぇ...。

いつも通りといえばお嬢レシーブが昨日も冴えた木村も別の意味でいつも通りでしたな...さすがオリンピックバレーを見たことない世代。

うーん昨日から眠れなくなってここ3戦の韓国戦全部見返したせいで長文体質になっている。ワールドカップの韓国戦もう一度みたいな...DVD出ないかなぁ...。