「パチィィィン!」

レオの気合い

いざ、選手紹介してコートに飛び出る前、赤羽の面々は無言でベンチに
腰掛けて、意識を集中していたんだけど、
レオがトップバッターとしてすっくと立ち、隣にかけていたフラ子と
片手でハイタッチしたときの音が、
とても澄んだ音で「パチィィィン!」と体育館に響いたんだ。
TV録画ではその音は聞こえなかったんだけど、
振り上げたその腕すら、うなる音を立てていて、
今日の決勝にかけるレオと赤羽の気合いがすごくすごく伝わったんだ。
ものすごく心が動いた。ぼおぜんとしたんだ。
今日は絶対勝つ。そう確信した瞬間でした。